社長歴17年の筆者の知見を共有するコラムの第11回となります。
前回はこちらになります
【社長連載】シーシャ屋開業について 第10回 誰も教えてくれない資金繰り、資金調達、借金、銀行融資、銀行対応、日本政策金融公庫について
今回のテーマですが、VAPE、ヴェポライザー、シーシャ界隈でたまに揉めている正規代理店、総代理店、並行輸入、転売などについて話をしたいと思います。創業以来私はこのテーマで3度の訴訟を経験しているので一家言あります。
ある人気ブランドが存在すると独占販売権が欲しくて独占契約を締結する個人や会社が現れます。
どうして独占したいかというと第一の理由は「儲けたいから」になってくるでしょう。
NPO法人でもない限りそれは健全な理由なのでその点において否定的な立場ではありません。
第二、第三の理由に「商流の安定」「供給の安定」「価格の安定」「サポートの安定」などが挙げられますが
これはどちらかというと、独占が権利とするならば義務にあたるかと思います。
CyberChillはメーカー/ブランド商標保有者でもあり、輸入者でもあり、卸小売店でもあり、私個人に至ってはいちマニアの消費者のひとりですのでどの立場の考え方も理解できます。
メーカーが直販で全ての商品の企画製造販売まで一気通貫でやり抜くのは相当大変なことです。
ここまでやれるとそれは業界のユニクロってことです。
ですから通常、メーカーは代わりに販売してくれる取引先と提携して商品の企画や研究や製造に注力をします。
特に市場が海外に至り、国際的になってくると言語や距離の問題もあるため世界中に提携事業者が不可欠になってきます。例えばですが昨今は送料も高騰していますからDynavapから「アメリカからCCDやキャップひとつ送るのは割に合わないのでこの日本人顧客に保守在庫から代わりに送っておいてほしい」などの依頼が来ることがあります。
このような顧客対応などを責任をもって請け負うのが代理店としての責務とか義務と言っていいと思います。
メーカーは代理店に、特に独占権を付与するような場合は
・大量に購入してほしい(そのかわり販売利益は独占していいです)
・顧客対応が必要になったら対応してほしい(上記利益から費用はねん出してほしい)
・広告宣伝やプロモーションを仕掛けてその商圏での認知度を高めてほしい
上記を期待します。なんなら契約に盛り込みます。
ものすごくちゃんとした総代理店(独占契約を締結している)が存在するブランドは、
その商圏のお客さんにとっては
・安定在庫されている商品がいい納期で手に入る
・なにか問題が発生したときは母国語でサポートを受けることができる
・最新情報が母国語で入手できる
などの便宜が発生するためみんなが幸せになれます
問題はvapeとかヴェポライザーとかシーシャのような未成熟な市場だと、この義務の部分があやふやな個人とか
個人に毛がはえたような事業者がただ儲けたくてという動機で独占契約をしてしまうことがあります。
最悪な例だと国際的に有名なブランドなのに
日本に住んでいるインド人が独占契約していて一人で自宅でやっているとか、
いちおう日本人なのですが、よくわからない廃業した個人が契約をしたままほったらかしなんてことがあります。
メーカー側も最果ての国の会社や個人がどんな人なのか精査が行き届かないしコストもかかるため
ミスマッチのようなことが良く起こります。
そうなってくると、
・競争相手がいないため価格だけが割高になってしまう
・発注量が少ないため在庫が積まれていないので入手性に難が発生する
・なにか問題が発生したときにサポートが受けられない(コストがかかるため、楽しい仕事ではないため)
・最新情報などの発信力がいまひとつ
などの不利益がエンドユーザーに発生します。
これではメルカリの転売と変わりませんw
転売や共同購入が是か非かについて色々と論じられますが販売者の責任や生産者の責任が履行されないのだから
悪に決まってるだろう。というのが私の考え方です
お金だけ集めて逃げたとか行方不明になった共同購入やクラファンもどきは枚挙に暇がありません。
下記はcyberchillの行動規範なのですが、
<行動基準>
(1) お客様の満足と信頼を第一に考えて行動します。
お客様の満足度こそが私たちの繁栄であると信じます
(2) お客様に対して適時、適切な情報をご提供します。
B品やクローンなど問題のある商品はお取り扱い致しません。情報の非対称性が発生したり優良誤認は絶対に行いません
(3) お客様の声に真摯に耳を傾け誠実に対応します。
クレーム対応から逃げず解決や改善に努めます
(4) お客様の機密情報・個人情報の保護に十分に配慮します。
セキュリティ強化と従業員教育に努めます
(5)取引先とともに企業倫理・法令を遵守し、公正・透明・自由な競争を行います
最終消費者の為にならないただの中間搾取や価格つり上げ目的のエクスクルーシブ契約は行いません。
私達が5項で明確に独占契約についてアンチの立場を貫いているのはこのためです。
権利には義務が伴うものですから、慎重な立場です。
もちろん「お金儲けはよくない」という清貧思想ではありません。
適正な利益がないと事業の存続ができないのですから、「やすかろう悪かろう」とか
責任の所在の曖昧な共同購入、個人間取引に対してもアンチの立場です。
メルカリから買った商品の保証をしてください。と私達に言われても困ります。
或いはメーカーが統廃合や逃走により保証してくれないケースもあって、その場合も
販売責任(商品の引き渡しと初期不良の交換)以上の責任は無理なケースもあります。
その多くは「いい加減なメーカー」であることが多いため雑な独占契約を締結しがちです。
変な販売者もいれば変なメーカーもいるのが未成熟な市場の奥深さです。
VAPEのMODとかではよくありますが
「納品は俺の家が売れるまで待ってくれ」(?)と言われた話を聞いたときはひっくり返りそうになりました。
結局のところ、未成熟な市場においては販売者をよく確認をしてから購入したほうがいいというお話でした
弊社Cyberchillではシーシャ屋の開業支援を行っています
弊社Cyberchillではシーシャ屋の開業支援、コンサルを行っております。
主に手助けできる内容としては以下になります。
1:弊社お取り扱い商品の卸売り
2:シーシャ屋開業支援
系列実店舗の出張販売免許を貸し出せます。費用は月額2980円です。輸入用小売用と2種あるのでお取り扱いできないブランドはなく商品は今後も増やします。
3:オペレーション指導ご相談
コンカフェ寄りの店舗も出現しメイドも作れるのを見る限り誰でもできるように思えます。
しかし実はシーシャは技量の差がかなり出ます。他店をみてもワンオペ店主の方が明らかに美味い傾向があるのは量が質を担保していると言わざるを得ません。弊社は年間に2千本以上作っている技術者がおり、最新ギアやフレーバーの入手も早く試行錯誤をしていますから一歩進んでいます。ノウハウ提供可能です。置いておくべき定番フレーバーの提案からコンセプトに合わせたメニュー表の提案もできます。
4:輸入代行/自社ブランド製品構築、名入れ、OEMのコンサルティング
※提案も可能ですが相手国、企業を指名して頂ければ交渉します。
ブランド名や店舗名を刻印したギアがあるだけでブランディング力が違います。
5;開業における手続相談/税務相談
顧問弁護士/税理士のバックアップの元、当社がもつ知見からのアドバイスを致します。予算を抑えてギリギリの開業の際の保健所の検査の勘所もご教示します。
ネットの情報は正確ではないものが散見されるうえ地域性や市場の差異が考慮されていないものもあります。
Lineでのお問合せも可能です。
今回の記事を見て、シーシャ屋を実際に開業したいとお考えの方は是非一度ご相談ください。
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