フレーバーを盛り付けて、シーシャ本体の先端に取り付けるパーツがボウル(ハガル、トップ)です。
さまざまなデザインのものが発売されていて、自分の個性を出しやすいパーツになります。
また、使用するボウルによって、シーシャの吸いごごちが大きく変わるのもおもしろい特徴です。
ただ、種類の豊富さから、これからシーシャを吸い始める初心者や、自分で自宅用のシーシャを購入しようとする人にとっては
「どのボウルを選べば良いかわからない…..」
といったことになりかねません。
今回は初心者向けに、ボウルの「役割」と「種類」を細かく解説して、その上でオススメのボウルも種類別に紹介します。
どのボウルを選べば良いかわからない人には必見です。
目次
シーシャのボウルとは?
シーシャのボウルは先述のとおり、フレーバーを盛り付けてシーシャ本体の先端に取り付けるものです。
ボウルに盛り付けたフレーバーを炭で蒸らして煙を吸うのがシーシャの一般的な仕組みです。
ボウルの形状によって炭の熱がフレーバーに伝わる度合いが大きく変わってくるので、同じ炭の量やシーシャ機材を使用していても、ボウルが違うだけで煙の量が変わったりすることがあります。
いくつか種類があるので自分の好きな吸いごごちが再現できるボウルを選んでいくことが大事です。
ボウルの種類は大きく分けて3つ!
シーシャのボウルは大きく分けて以下の3種類になります。
- エジプション(ストレートボウル)
- ファンネルボウル
- ボルテックスボウル
順番に解説していきます。
エジプション(ストレート)ボウル
エジプションボウルの特徴は、フレーバーを盛る部分の底に、まんべんなく穴が空いているタイプのものです。
ボウルの穴が底に多く空いていて、フレーバーの香りが直接送り込まれるため、味がかなり濃厚になりやすいです。
煙の量も多く、重めの煙が好きな人や、しっかりとシーシャの味を楽しみたい人にオススメです。
ただし、穴の上に直接フレーバーを盛り付ける形状なので、どうしてもフレーバーやシロップがボウルの下のパイプに落ちやすいので注意が必要です。
どちらかというと、ある程度シーシャに慣れている中級者以上の人に向いているボウルです。
ファンネルボウル
ファンネルボウルはボウルの中央部分が少し突起していて、その突起の先端に穴が空いているタイプのものです。
エジプションボウルと比べて、穴がフレーバーに塞がれることが少なく、外気を多めに取り込みやすいので吸いごごちが軽く、滑らかな煙になりやすいです。
どっしりした煙と吸いごごちが好みの人にとっては少し物足りなくなる可能性もありますが、吸いやすいさを求める初心者の方にはピッタリの仕様になっています。
また、形状的に、穴の真上にフレーバーを盛るタイプではないでの、フレーバーやシロップがボウルの下に落ちることも少ないです。
扱いやすい点も初心者にとっては嬉しい特徴です。
ボルテックスボウル
ボルテックスボウルはファンネルボウルのようにボウルの中央部分が突起していますが、突起の先端に穴が空いているのではなく、突起の側面にボウルが空いているのが特徴です。
ファンネルボウルと比べると、フレーバーにより穴が塞がれやすいので濃厚な煙になりやすいです。
かといって、エジプションボウルと比べて穴が多いわけではないので、吸いごごち、濃厚さでいうとファンネルボウルとエジプションボウルの中間です。
エジプションボウルと比べてフレーバーやシロップがボウルの下に落ちづらく、ファンネルボウルよりも濃厚な煙を出せるハイブリッドボウルです。
ただし、品質が保証されている大手のメーカーからボルテックスボウルがあまり発売されていないので注意が必要です。
シーシャのボウルは同じ種類でもメーカーによって味が変わる
発売元のメーカーによって同じ種類のボウルでも吸いごごちが変わってくるのがボウル選びのおもしろい点でもあり難しい点です。
例えばファンネルボウルを使用しても、A社のファンネルボウルとB社のファンネルボウルとでは吸いごごちが変わってきます。
なぜ同じ種類のボウルでもメーカーによって変わるかというと、溝の深さや穴の大きさがことなるからです。
フレーバーを盛れる容量の違い
ボウルによってフレーバーの盛れる量が変わってきます。
一般的にシーシャはフレーバーの量が多ければ多いほど濃厚な煙になり、長時間楽しむことができるようになります。
つまり同じ種類のボウルでも、詰めることができるフレーバーの量が多いほうがしっかりした煙を長く楽しむことができます。
値段が安いボウルは比較的詰め込めるフレーバーの量が少なくなりがちなので注意が必要です。
穴の大きさによる違い
同じ種類のボウルでもメーカーによってボウルについている穴の大きさが異なります。
ボウルの穴が大きければ大きいほど、外気を取り入れやすいため吸いごごちが軽く、滑らかな味を楽しむことができます。
逆にいう外気が多すぎてしまうと、フレーバーの香料やシロップの味が薄まってしまうので、味の濃厚さは現象してしまいます。
反対に、穴が小さいと、外気を取り込む量が少なくなってくるので、吸いごごちは重くなりますが、味がしっかり詰まった濃厚な煙を吸いやすくなってきます。
まだシーシャを吸い慣れていない初心者の人は吸いごごちが軽いほうが簡単に煙を楽しむことができるので、比較的穴が大きいボウルを選ぶほうが良いでしょう。
溝の深さによる違い
ボウルによって溝の深さが変わってきます。
溝が深いと、先述したフレーバーを盛ることができる量にも影響していきますが、1番影響する点は熱の伝導性です。
溝が深いと炭とフレーバーの距離を調節することができます。
炭と溝の距離が近いと味が濃厚になり煙の量もかなり増えてきます。
ただし極端に近くなりすぎるとフレーバーが焦げてしまうので喉に負担のかかる煙が出てしまったり、長時間シーシャを楽しむことができなくなってしまします。
逆に、フレーバーと炭の距離が空きすぎてしまうと、ほとんど味を感じることができない極端に軽すぎる煙になってしまうことがあります。
自分の好みに合わせて盛り付けるフレーバーの量を調節していくと良いでしょう。
ボウルに使用している材料にもよってシーシャの味は変化する
同じ種類のボウルでも、ボウルに使用されている素材によってシーシャの味はおもしろいほどに変化します。
なぜ素材によって味が変化するかというと、ボウルの素材によって炭の熱伝導率が大きく変わってくるからです。
一般的に、フレーバーに伝わる熱伝導率が高ければ高いほど、シーシャの味は濃厚になり、煙の量は多くなります。
しかしその分、フレーバーが焦げやすくなるので長時間楽しむことができなかったり、シーシャの味が安定しなくなったりもします。
逆に熱伝導率が低いと、味が薄くなったり、煙の量も少なくなりがちですが、長時間安定した味でシーシャを楽しむことができます。
シーシャのボウルに使用されている主な素材は以下の三つです。
- 陶器
- ガラス
- シリコン
上から順番に熱伝導率が高くなります。
つまり、濃厚な味で大量の煙を楽しみたい場合以下の順番に適した素材になります。
- 陶器
- ガラス
- シリコン
逆に、無理のない煙で、長時間安定して楽しみたい場合以下の順番に適した素材になります。
- シリコン
- ガラス
- 陶器
自分の好みにあわせて選んでいくのが1番良いですが、基本的にシーシャに慣れていない初心者の人はシリコン素材、ある程度慣れている中級者以上の人は陶器素材を選んでいくと良いでしょう。
オススメのシーシャ用ボウルを種類別に紹介
ここまでボウルについて、詳しい説明をしてきましたが、ここでオススメのボウルを簡単に紹介します。
以下の項目に分けてそれぞれのオススメボウルを紹介しているので自分の用途と照らし合わせてボウル選びの参考にしてもらえると幸いです。
- エジプションボウルのオススメ
- ファンネルボウルのオススメ
- シーシャ初心者向けのオススメ
エジプションボウルのオススメ
穴が多く、吸いごごちが重くなりがちですが濃厚な煙を楽しむことができるエジプションボウルですが、オススメはCD2社製のConceptic Design CD2 bowlです。
スタイリッシュな見た目で、陶器を素材に使用したボウルです。
大きな特徴はボウルの底にある穴の配置です。
一般的なエジプションボウルでは、底の中央に穴が配置されていて、それを中心に複数の穴が設置されている配置ですが、Conceptic Design CD2 bowlには中央に穴が配置されていません。
均等に円状の穴が六つ設置されています。
この配置によって、より煙の安定性を高める効果を発揮しています。
素材が陶器なので、熱伝導率が高く、一般的には濃い煙の代わりに煙の安定性が不安と言われますが、穴の位置を工夫する代わりに、その不安を解消しています。
さらに、フレーバーの容量がマックス20グラムまでと、かなり盛ることができるので長時間に渡ってシーシャを楽しむことが可能です。
総合力の高いボウルを探している方にはとてもオススメのボウルとなります。
Conceptic Design CD2 bowlの詳細はこちら
ファンネルボウルのオススメ
全体的に軽い吸いごごちになりやすく、スムーズで滑らかな煙を出すことができるファンネルボウルですが、一つオススメを挙げるとするとKong社のクレイトップ(ターキッシュ)です。
ファンネルタイプのオススメとして紹介していますが、エジプションボウルも発売されているので好みによってはそちらを選ぶことも可能です。
ロシア発のデザイナーズボウルで、とてもスタイリッシュな見た目が特徴的です。
おしゃれなデザインでカラーバリエーションも豊富なのでボウルを使ってトータルのシーシャのデザインで個性を出したい人にとてもオススメです。
陶器の素材を使用しているので熱の伝導率も高く、ファンネルボウルの軽い吸いごごちを残しつつ、濃厚で濃い煙を楽しむことができます。
スタイリッシュもあり、性能的にもバランスの取れたボウルなのでとてもオススメです。
コングシーシャボウル クレイトップターキッシュの詳細はこちら
シーシャ初心者向けのオススメ
シーシャ初心者の人には基本的にエジプションボウルよりもファンネルボウルをオススメしやすい。
ファンネルボウルのほうが比較的に煙に慣れていない人でも軽い吸いごごちで簡単に煙を楽しむことができるし、フレーバーの扱いも容易です。
その観点で「シリコン素材」と「陶器素材」の二つを初心者向けに紹介します。
- シリコン素材:SHISHABUCKS Regular Sky Bowl
- 陶器素材:Oblako Flow
SHISHABUCKS Regular Sky Bowl
最初に紹介するのはSHISHABUCKS Regular Sky Bowlです。
多孔質アルミニウムを特殊配合したかなり高品質の素材を使用していて、非常にシーシャ初心者の人に優しい作りになっています。
ボウルの表面にアルミニウムの酸化を防ぎ、洗浄を簡単にする働きをするアルマイト処理が施されています。
これにより、フレーバーの扱いになれていない人でも簡単にメンテナンスを行うことができます。
また、温度が上がっても取り扱うことができるようにシリコンのカバーがついているのも嬉しい点です。
15グラム〜20グラムほどのフレーバーを設置することができるので、容量も十分です。
吸いごごちも軽くて吸いやすく、かなり初心者にオススメのボウルとなっています。
SHISHABUCKS Regular Sky Bowlの詳細はこちら
Oblako Flow
次に紹介するのは陶器製のボウル、Oblako Flowです。
製造元のOblako社はスタイリッシュなボウルを発売することで有名な会社です。
その評判通り、とてもおしゃれなデザインが特徴です。
12種類のカラーバリエーションがあるので個性を出しやすく、お気に入りに一個を探すことができます。
少し機能的な部分で変わった特徴があり、中央部分の穴の上部が追加パーツで塞がれています。
そのため、通常のボウルと比べてフレーバーが穴から落ちることが少ないです。
フレーバーの扱いに慣れていない初心者にとってはありがたい機能です。
吸いごごちも陶器のファンネルボウルらしく、滑らかながらも濃厚な煙でしっかりとシーシャの味を楽しむことができます。
濃いめの煙に挑戦してみたい初心者の方に特にオススメするボウルです。
まとめ
今回はシーシャの備品の中でも特に重要なパーツであるボウルに関して解説しました。
迷った場合、今回紹介したボウルを選んでもらえれば基本的に間違いはないと思われますが、豊富な種類の中から自分で選びたい場合は以下の二つの項目に注目すると良いです。
- ボウルの種類(エジプションボウルかファンネルボウルか)
- ボウルの素材(陶器、ガラス、シリコンのどれか)
ボウルの種類 | 吸いごごち |
エジプションボウル | 重め |
ファンネルボウル | 軽い |
ボウルの素材 | 熱伝導率 | 煙の特徴 |
陶器 | 高い | 煙の量が多く、かなり濃厚、味の寿命は短い |
ガラス | 普通 | ちょうど真ん中くらいのバランスの取れた感じ |
シリコン | 低い | 煙の量は少ない、長時間味のバランスが保たれる |
ボウルにこだわればこだわるほど、どんどん奥が深いシーシャの世界に入ることができます。
是非お気に入りのボウルを見つけて、楽しいシーシャライフを送ってください。