この記事の結論
シーシャ店・シーシャ事業のM&A/事業譲渡の公開案件を集計し、譲渡価格の相場と「何が・いくらで売買されているか」をまとめました。
- 収集した公開案件は24件(M&Aプラットフォーム掲載・2026年6月時点)。譲渡希望額は最安¥60万〜最高¥3億、中央値は約800万円。
- 小型の専門店は¥60万〜400万(売上1,000万円未満・居抜き+顧客+SNS込み)。安定黒字のバーは¥600〜1,500万(売上1,000〜3,000万円)。
- 高収益・複合店は数千万円。東海の居酒屋&シーシャ複合はEBITDA1,500万円で¥3,900万(EBITDA倍率約2.6倍)。
- 事業規模になると桁が変わる。シーシャバー+炭OEM事業で¥3億、EC+自社商品+多店舗のシーシャ事業会社は売上1〜5億・EBITDA約1億で株式譲渡(数億円規模)。
譲渡価格の分布
公開24案件の譲渡希望額の分布。¥300万以下の小型と、¥800〜1,500万の安定店が二つの山。¥1,500万超は高収益・複合・事業会社です。
〜100万
3件
100〜300万
2件
300〜800万
8件
800〜1500万
9件
1500万〜
2件
相場の3層構造
① 小型専門店(¥60〜400万 / 売上〜1,000万):居抜き・顧客・SNSアカウント込み。エリア唯一の専門店が¥60万、口コミ4.9の人気店でも¥100万という事例があり、小規模店は撤退コストを抑えた“たたみ売り”が中心。出店検討者には初期費用圧縮の好機。
| 案件 | 譲渡希望額 | 地域 | 売上帯 | 業態 |
|---|---|---|---|---|
| 運営3年・コワーキング活用可 | 400万円 | 東京 | 1000-3000万 | 専門 |
| 都内優良立地・駅徒歩3分・黒字 | 350万円 | 東京 | 〜1000万 | 専門 |
| お洒落なシーシャバー | 200万円 | 兵庫 | 〜1000万 | 専門 |
| 駅徒歩3分の好立地バー | 150万円 | 東京 | 〜1000万 | バー |
| 口コミ500件超4.9の高評価店 | 100万円 | 神奈川 | 〜1000万 | 専門 |
| エリア数少ない専門店・黒字 | 100万円 | 神奈川 | 〜1000万 | 専門 |
| エリア唯一の専門店・即自走可(最安) | 60万円 | 神奈川 | 〜1000万 | 専門 |
② 安定黒字バー(¥600〜1,500万 / 売上1,000〜3,000万):黒字運営・好立地・深夜営業権などが値をつける中核ゾーン。価格は売上の概ね0.3〜0.6倍が目安。
| 案件 | 譲渡希望額 | 地域 | 売上帯 | 業態 |
|---|---|---|---|---|
| 安定黒字のシーシャカフェ&バー | 1,500万円 | 大阪 | 1000-3000万 | 専門 |
| 城西エリア シーシャバー | 1,200万円 | 東京 | 〜1000万 | 専門 |
| 中央区 カラオケ併設バー | 1,100万円 | 東京 | 1000-3000万 | 複合 |
| 中央区・駅チカ人気エリア | 1,000万円 | 東京 | 〜1000万 | 専門 |
| シーシャ×ポーカーバー(月利約50万) | 990万円 | 東京 | 3000-5000万 | 複合 |
| 和×リラクゼーション高付加価値バー | 950万円 | 京都 | 1000-3000万 | バー |
| 大阪中心地・オーナー利益800万(利益800万) | 900万円 | 大阪 | 1000-3000万 | 専門 |
| 駅近・内装こだわりシーシャバー | 850万円 | 静岡 | 1000-3000万 | 専門 |
| 浜松・深夜営業権あり・黒字バー | 850万円 | 静岡 | 1000-3000万 | バー |
| 新宿・好立地・黒字/デリバリー可 | 800万円 | 東京 | 1000-3000万 | 専門 |
| 都内優良立地・実績シーシャバー | 800万円 | 東京 | 1000-3000万 | 専門 |
| 恵比寿 シーシャバー1店舗 | 700万円 | 東京 | 1000-3000万 | 専門 |
| 主要駅近 複合エンタメバー | 600万円 | 滋賀 | 〜1000万 | 複合 |
| 渋谷駅近 落ち着いたカフェ&バー | 600万円 | 東京 | 1000-3000万 | 専門 |
| 横浜港北 駅徒歩2分カフェ | 500万円 | 神奈川 | 〜1000万 | 専門 |
③ 高収益・複合・事業会社(¥1,500万〜数億):EBITDA倍率で値付けされ、複合エンタメ化・OEM・EC・多店舗化で価値が跳ね上がる。シーシャ炭OEMやEC+自社商品を持つ事業は、単店バーの数十倍の評価。
| 案件 | 譲渡希望額 | 地域 | 売上帯 | 業態 |
|---|---|---|---|---|
| シーシャバー+シーシャ炭OEM事業(炭OEM併設) | 3億円 | 東京 | 1〜2億 | 事業会社 |
| 東海・EBITDA1500万 居酒屋&シーシャ(EBITDA倍率約2.6) | 3,900万円 | 東海 | 5000万-1億 | 複合 |
地域分布
案件は東京に集中、次いで神奈川・大阪・静岡。店舗密度の激戦区と穴場と概ね一致します。
東京
12件
神奈川
4件
大阪
2件
静岡
2件
滋賀
1件
京都
1件
兵庫
1件
東海
1件
このデータの読み方(出店・売却を検討する経営者へ)
- 買う(出店)なら小型専門店のM&Aが狙い目。¥60〜400万で内装・顧客・SNSごと引き継げ、ゼロからの出店より初期費用と立ち上げ期間を圧縮できる。
- 売る(撤退)なら黒字化と固定客・SNSの可視化が値段を左右する。口コミ評価・深夜営業権・デリバリー対応などが加点要素。
- 価値を最大化するなら単店から事業化へ。複合エンタメ化・OEM・EC・自社商品・多店舗化がEBITDA倍率を押し上げる。
※価格は各M&Aプラットフォーム掲載の譲渡希望額(2026年6月時点の公開情報)。実際の成約額は交渉で変動。売上帯は各案件の開示レンジ。海外・非公開案件は集計から除外。