この記事の結論
この記事の結論(先に要点だけ)
– 使い捨てマウスピース(MP)の必要本数は 「1日の客数 × 1人あたり1.2〜1.5本 × 営業日数」 で逆算できる。
– 目安:1日20人規模の店なら月750〜900本/1日40人規模なら月1,500〜1,800本(月25営業日換算)。
– つまり 小規模店で月1袋(100個)×8〜9袋、中規模店で15〜18袋 がベースライン。
– 1本あたりの仕入値は おおむね約11円/個(100個袋で約1,100〜1,180円)。袋単位(100個)でまとめ買いするほど1本あたりが下がり、欠品リスクも消える。
– 多用される失敗は「客数=本数」と考えること。実際は おかわり・複数人シェア・破損・予備 で1人1本では足りない。係数1.2〜1.5を必ず掛ける。

シーシャラウンジ・ラウンジバーの運営で地味に効くのが、使い捨てマウスピースの補充管理です。切らせば衛生面で即クレーム、持ちすぎれば在庫と現金が寝る。この記事は「1日の客数から逆算して、月に何本・何袋必要か」を、相場の数字と実際の消費パターンから具体的に出します。開業準備中の方も、すでに回している店の発注見直しにも使える内容です。
目次
結論:必要本数の計算式(まずこれだけ覚える)
使い捨てマウスピースの月間必要本数は、次の式で出ます。
月間必要本数 = 1日の平均客数 × 1人あたり消費係数 × 月間営業日数
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 1人あたり消費係数 | 1.2〜1.5本 | おかわり・破損・予備込み。新規多い店ほど高め |
| 月間営業日数 | 25〜30日 | 週1定休なら約25日 |
| 安全在庫(バッファ) | 月間消費の 20〜30% | 仕入リードタイム分を上乗せ |
ポイントは 消費係数を1.0にしないこと。後述しますが、現場では1人1本では回りません。

なぜ「客数=本数」では足りないのか(消費係数の中身)
「1日20人なら20本」と単純計算すると、ほぼ確実に足りなくなります。理由は4つです。
- おかわり(2杯目) — 1人で2フレーバー目を頼む客は一定数いる。フレーバーを変えるならMPも替えるのが衛生的。
- 複数人シェア時の取り回し — グループで1台をシェアする店でも、口をつける人ごとに使い捨てMPを配るのが標準運用。むしろシェア卓ほどMP消費は人数比で増える。
- 破損・落下・付け替えミス — プラ/アルミ系は落とすと交換。混雑時ほど発生する。
- 予備の配布 — 「足りなくなったら言ってください」で先渡しする店は、配った分が消費される。
これらを足すと、現実の消費係数は1人あたり1.2〜1.5本に落ち着きます。回転の速い繁華街店・新規比率の高い店は1.5寄り、常連中心で落ち着いた店は1.2寄りで見ておくと外しません。
規模別シミュレーション:月に何本・何袋必要か
消費係数1.3、月25営業日を基準にした早見表です(使い捨てMPは100個=1袋が業界標準パッケージ)。
| 店の規模 | 1日の客数 | 月間必要本数(係数1.3) | 安全在庫込み(+25%) | 必要袋数(100個袋) |
|---|---|---|---|---|
| 小規模(カウンター中心) | 15人 | 約488本 | 約610本 | 6〜7袋/月 |
| 標準(20席前後) | 20人 | 約650本 | 約813本 | 8〜9袋/月 |
| 中規模(人気店) | 30人 | 約975本 | 約1,219本 | 12〜13袋/月 |
| 大箱・繁華街 | 40人 | 約1,300本 | 約1,625本 | 16〜17袋/月 |
| 超繁盛・多卓 | 60人 | 約1,950本 | 約2,438本 | 24〜25袋/月 |
MEMO
読み方:迷ったら「安全在庫込み」の列を発注ベースにしてください。仕入が届くまでのリードタイム(通販なら数日)を吸収できます。
年間ではどうなるか
月25営業日・係数1.3で年間換算すると:
| 規模 | 年間必要本数 | 年間袋数(100個袋) |
|---|---|---|
| 1日20人 | 約7,800本 | 約78袋 |
| 1日40人 | 約15,600本 | 約156袋 |
中規模店なら 年間150袋(15,000本)超 が当たり前に動く消耗品です。これが「使い捨てMPは数を読んで切らさない管理が効く」と言われる理由です。
コスト試算:1本あたりの仕入値と月間コスト
使い捨てMPの単価は、まとめ買いの粒度で大きく変わります。店が仕入先から買う仕入相場の目安を示します。
| 購入形態 | 1本あたり目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 100個袋・業務用まとめ買い | 約11円/本(100個袋 約1,100〜1,180円) | 業務用として最も合理的。100個袋がこのレンジ |
| バラ・小ロット小売 | 30〜80円/本 | 単価が一気に上がる。業務利用には非推奨 |
MEMO
参考:CyberChillの使い捨てマウスピース100個袋は、業務用消耗品としてAmazon・楽天・自社サイトの3チャネルで継続供給しており、シーシャラウンジの箱買い需要に対応しています。
これを月間コストに落とすと:
| 規模 | 月間本数(安全在庫込) | 月間MPコスト(@約11円) |
|---|---|---|
| 1日20人 | 813本 | 約8,900円 |
| 1日40人 | 1,625本 | 約17,900円 |
ここが重要な経営インサイト:使い捨てMPは1本あたり約11円。月間でも1万〜1.8万円規模で、客1人あたりに換算すると十数円です。席料・チャージに対して誤差レベルのコストでありながら、切らせば衛生クレームで席が止まる。「ケチる対象」ではなく「絶対に切らさない対象」 というのが正しい優先順位づけです。
発注タイミング:いつ・どれだけ補充するか
必要本数が読めたら、次は発注ルールです。シンプルな2点で運用できます。
- 発注点(リオーダーポイント):残り在庫が 「1週間分の消費量」 を切ったら発注。
- 例)1日20人の店:月813本 ÷ 4週 ≒ 約200本/週。残り200本(2袋)を切ったら発注。
- 発注量(ロット):1ヶ月分+安全在庫 をまとめて。袋単位で端数を切り上げる。
- 例)1日20人の店:9袋(900本)をまとめ発注。
| 規模 | 発注点(これを切ったら発注) | 推奨発注ロット |
|---|---|---|
| 1日20人 | 約200本(2袋) | 9袋/回 |
| 1日40人 | 約400本(4袋) | 17袋/回 |
MEMO
コツ:繁忙期(金土・連休・イベント)は消費が1.5〜2倍に跳ねます。週末前は在庫を厚めに。納品リードタイムが読める仕入先を1つ固定しておくと、欠品事故がほぼ消えます。
使い捨て vs 個人持ち(ステンレス/アルミ)MP の使い分け
「そもそも使い捨てをやめれば?」という発想もありますが、業態で答えが変わります。
| 方式 | 1本あたり | 向く業態 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 使い捨てMP(100個袋) | 約11円/本 | 一見客・新規が多い店、回転重視 | 在庫管理と継続補充が必須 |
| 個人持ちステンレス/アルミMP | 数百〜千円台 | 常連向け物販、会員制 | 物販単価は取れるが全席まかなえない |
実態としては 「使い捨てをベースに常時回しつつ、常連向けに個人持ちMPを物販で売る」 のハイブリッドが多数派です。使い捨ては衛生・回転のインフラ、個人持ちは客単価アップの物販、と役割が分かれます。
よくある失敗と対策
- ❌ 客数=本数で発注 → 月末に欠品 … 係数1.2〜1.5を必ず掛ける。
- ❌ バラ買いでしのぐ → 1本あたりが10倍 … 100個袋でまとめる。業務用は袋単位が鉄則。
- ❌ 仕入先がバラバラで納期が読めない … 継続供給できる仕入先を1本化。
- ❌ 週末も平日と同じ在庫感覚 … 繁忙期は1.5〜2倍を見込んで前倒し発注。
まとめ
- 使い捨てMPの必要本数は 「1日客数 × 1.2〜1.5 × 営業日数」 で逆算。
- 1日20人で月750〜900本(8〜9袋)、1日40人で月1,500〜1,800本(16〜17袋) がベースライン。
- コストは月1万〜1.8万円規模で、席料に対して誤差。ケチらず切らさないのが正解。
- 発注は「残り1週間分を切ったら、1ヶ月+安全在庫をまとめて」。
- 継続供給できる仕入先を固定すれば、欠品事故はほぼ消える。
MEMO
業務用の補給は専門の仕入先に寄せるのが堅実です。 CyberChillは使い捨てマウスピース100個袋をはじめ、ホース・ガスケット・清掃ブラシ・炭・HMD・ボウルまで、シーシャラウンジの消耗品をまとめて継続供給しています。法人・業務用の箱買い、OEM/自社ブランド備品のご相談も対応しています。
FAQ(よくある質問)
Q1. シーシャ屋の使い捨てマウスピースは月に何本必要ですか?
A. 「1日の客数 × 1.2〜1.5本 × 営業日数」で計算します。1日20人・月25営業日なら月650〜750本、安全在庫込みで約800本(8〜9袋)が目安です。1日40人なら月1,300〜1,500本、安全在庫込みで約1,600本(16〜17袋)です。
Q2. なぜ客1人につき1本では足りないのですか?
A. おかわり(2杯目でMP交換)、グループでの取り回し、破損・落下、予備配布があるためです。現場の実消費は1人あたり1.2〜1.5本に収まります。新規客が多い店ほど係数は高くなります。
Q3. 使い捨てマウスピース1本あたりの仕入値はいくらですか?
A. 100個袋などの業務用まとめ買いで、おおむね約11円/本(100個袋で約1,100〜1,180円)です。バラ・小ロットだと30〜80円/本まで上がるため、業務利用では100個袋単位の仕入れが合理的です。
Q4. 発注はどのタイミングですればいいですか?
A. 残り在庫が「1週間分の消費量」を切ったら発注します。1日20人の店なら残り約200本(2袋)が発注点で、1回あたり1ヶ月+安全在庫の約9袋をまとめて発注すると欠品しません。
Q5. 繁忙期はどれくらい多めに用意すべきですか?
A. 金土・連休・イベント時は消費が平常の1.5〜2倍に跳ねます。週末前は在庫を厚めにし、繁忙が読める週は発注を前倒ししてください。
Q6. 使い捨てと個人持ち(ステンレス)MP、どちらにすべきですか?
A. 業態で使い分けます。一見客・回転重視の店は使い捨てMPをインフラとして常時運用し、常連向けには個人持ちステンレス/アルミMPを物販として販売するハイブリッドが多数派です。使い捨てをやめる必要はありません。
Q7. 開業時、最初に何袋仕入れておけばいいですか?
A. 想定客数で1ヶ月分+安全在庫を計算し、オープン景気で客数が読みにくい初月は係数を1.5で多めに見ておくのが安全です。1日20人想定なら初月は10袋前後を用意し、実消費を見て翌月から調整してください。
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