DynaVap(ダイナヴァップ)編
霊夢「DynaVap!電池を使わないバッテリーレスのヴェポライザーで有名ね。」
魔理沙「お、来たな。これはちょっと異色だけど超人気のメーカーだ。2015年創業で、アメリカ・ウィスコンシン州発。創設者はジョージ・ブレイワ氏って発明家肌の人で、“Smokingを歴史にする”(喫煙を過去のものにする)というミッションを掲げてる。」
霊夢「導入:DynaVapって電子機器じゃないからヴェポライザーというよりガジェットって感じだけど…?」
魔理沙「いやいや、ちゃんと立派なドライハーブヴェポライザーさ!バッテリーを使わずにハーブを気化させるってところが唯一無二で、むしろ原理としてはシンプルなんだけど奥深い。愛好者もすごく多くて、半ばカルト的な支持を受けてるね。」
霊夢「メーカーの歴史:どうやって始まったの?」
魔理沙「最初はジョージさんが2015年にガラス製の小さなヴェポライザーを考案したのが始まり。それがDynaVap初代モデル、通称**“VapCap”だ。見た目はガラス管に金属のキャップを被せただけみたいな原始的なものだったけど、そのキャップがミソ。バーナーで炙ると一定温度で「カチッ」と音が鳴る仕組みで、誰でも適温でハーブを蒸発させられるってわけ。【カチッというクリック音】が温度到達のサインになるわけだね。これが徐々に口コミで広がり、2017年にはステンレス製で壊れにくく安価なDynaVap “M”モデルが登場。さらに人気に火が付いた。以来、毎年“M”を改良しつつ、チタン製の高級モデルOmniVap(オムニ)や、ウッドとチタンを組み合わせたVongシリーズなんかも展開してきた。2019年頃には成長が加速して米Inc.誌の急成長企業リストにも載ったとか。DynaVapコミュニティはネット上で非常に活発で、創業者のジョージ自身もフォーラムでAMA(何でも質問会)を開いたりしてユーザーと交流してる。そういう草の根的な広がり**で今や世界中にファンを持つブランドになったんだ。」
霊夢「代表的な機種:その“M”っていうのが看板なの?」
魔理沙「そうだね。DynaVap Mは毎年マイナーチェンジしてて、2018、2019、2020…とバージョンがある(最近は西暦を付けず“M Plus”とか名前変えてるけど)。価格も1万円前後とお手頃で、初めてのDynaVapにはみんなMを勧めるね。あとはOmniシリーズ。これは高価だけどフルチタン製で軽量、さらに内部の凝縮管を調整してエアフローを変えられるという凝った作り。お値段は3〜4倍するけど、熱伝導が早く冷めやすいとか、細かいところまで究極を求める人向け。VonGシリーズは水パイプに直結しやすい太さ・形状になってて、ガラスや木目調でおしゃれだ。最近はThe Bなんていう初心者向け格安モデルも出してて、選択肢が広がってる。どのモデルも基本構造は同じDynaVap方式だから、キャップとチップ(先端部)とボディを自由に付け替えてカスタムもできる。そこも楽しいところだね。」
霊夢「技術的特徴:DynaVap方式について詳しく!」
魔理沙「DynaVapの技術は一言で言えば**“クリックで適温”だ。長さ数センチの金属製キャップにバイメタル(異なる金属の二枚ばね)が仕込まれてて、加熱すると一定温度で「ピン!」と音が鳴る。これが大体摂氏180〜200度あたりかな。冷めるとまた「カチッ」と戻る音がする。使い方は簡単で、キャップを被せたハーブ入りのチューブ部分を、ライターやバーナーでクルクル回しながら炙るだけ。音が鳴ったら加熱をやめて吸う。すると、外部熱源で一気に加熱されたハーブから濃厚な蒸気が出るって寸法さ。これ完全マニュアルだけど、逆に言えば壊れる要素がほぼ無い**。電池切れもないし、電子部品もゼロだから何年でも動く。下手すると一生モノだ。構造はシンプルだけど加熱原理は対流+伝導のハイブリッドで、短時間で抽出するから成分もよく出るし風味も良い。ほんの0.1〜0.2gくらいの微量のハーブでもしっかり効果を引き出せるので、マイクロドーズに最適なんて言われるね。あと、電池不要だからアウトドアや停電時でも使える。サイズもペンほどでポケットに入るし、匂いも吸いきればほぼ残らない。難点としては、火を使うってとこ。周りから見ると小さい金属パイプを炙ってる図はなかなか奇妙だ(笑)。でも最近は誘導加熱ヒーターって専用ガジェットも出てて、これに差し込むだけで自動加熱してくれるから、家ではボタン一つでできたりもするよ。」
霊夢「ライターで炙るのって慣れが要りそう。」
魔理沙「確かに最初は炎の当て方とか角度にコツがいる。でもそこは儀式的な楽しさでもあるんだ。上手く回しながら炙って「カチッ…ジュッ」って蒸気が出る瞬間がクセになる人続出だよ。あ、あとDynaVapは拡張性がすごくて、社外品のパーツとかMOD(改造)がめちゃくちゃ盛んなんだ。チタンの高性能キャップとか、冷却増強アタッチメントとか、色んな職人やメーカーがアクセサリを出してて沼化してる(笑)。そういうコミュニティの広がりも技術的魅力の一部かな。」
霊夢「市場での評価:みんな満足してる?」
魔理沙「これが満足度高いんだ。特に効率面では「DynaVap使ったらハーブの減りが遅くなった」って声多数。わずかな材料でしっかりキマるから経済的ってわけさ。味も良いよ。余計な電子制御がなくダイレクトに熱するから、ある意味ピュアなんだよね。ただ、やっぱり火を使うハードルはあって、「面倒だから電気式に戻っちゃった」って人もゼロではない。でも最近はさっき言った誘導ヒーターで解決されつつあるし、一度クリックの楽しさにハマると他では物足りなくなるって熱烈なファンも多い。【一度使えば病みつき】なんてフレーズも見かけるくらいさ。あと価格の手頃さも評価ポイント。基本モデルのMが1万円前後ってのは、電子式の高級ヴェポと比べると格安だ。部品点数も少ないから故障もほぼ無いし、ランニングコストもライターのガスくらい。究極のエコノミー&エコロジーとも言えるな。」
霊夢「燃焼を無くして経済的…創業者の狙い通りね!」
魔理沙「まさに。「Make Smoking History(喫煙を歴史に)」ってキャッチフレーズ通り、火は使うけど煙は出さないってところが時代にマッチしたんだろうね。」
霊夢「ゴシップや裏話:何かある?」
魔理沙「DynaVap界隈はコミュニティが面白いよ。創業者のジョージはいつも裸足でイベントに現れる変わり者として有名だったりするし、Reddit(海外掲示板)でユーザーの質問に自ら答えて盛り上がったりしてた
。あと中国から露骨なコピー品が出回ったこともあった。形は真似できても肝心の金属の調合とか精度が悪くて、本家ほど上手くクリックしなかったり壊れやすかったりで、結局みんな本物を支持してたね。それから製品名に年号付けてるのはある意味限定商法なんだけど、「今年のモデルはここが進化した!」って毎年話題になるのも戦略として上手い。あと昔、全ガラス製モデルなんかも出してたけど割れやすいからすぐディスコンになったとか、試行錯誤も色々してる。最近では電気加熱式の競合(例えばプラネタリーギアで回す半手動のヴェポとか)が出てきたけど、DynaVapはそのシンプルさゆえに生き残ってる感じだ。」
霊夢「裸足で現れる社長さん、なんかヒッピーっぽくて親しみ湧くね。」
魔理沙「な。ユーザーからも“George”ってファーストネームで呼ばれて、なんかメーカーというよりファミリーみたいな雰囲気すらあるよ。日本でも好きな人はとことんハマってて、専用スレやSNSコミュニティがあるくらいさ。」
霊夢「まとめ:DynaVapは…?」
魔理沙「冒険心ある上級者&効率厨におすすめ!だな。とにかく電池要らずで経済的だし、自分で火加減を調整する面白さがある。アウトドア派にも良いし、停電したって関係ない。しかもちゃんと美味しくて強力とくれば、一度試す価値は大アリだ。最初はライター扱いにドキドキするけど、そのうち**“クリック待ち”が快感になってくるぜ。価格も安いから、電子式ヴェポにプラスして持ってても損はない。逆に着火がどうしても嫌な人**には向かないけど…そこは好みだな。個人的には一度触れてみてほしい魅力的なデバイスだと思う。」
霊夢「電気仕掛けじゃないってのがかえって新鮮だし、趣があるわよね。まさに現代の火起こし名人?」
魔理沙「はは、そうかもな!テクノロジーと原始の融合みたいでロマンがあるぜ。DynaVapをポケットに忍ばせておけば、いつでもどこでも“カチッ”と一服。ある意味、ヴェポライザーの原点回帰ともいえるスタイルだな。」