Pax Labs(PAX/パックス)編
霊夢「お次はアメリカのPax Labsだね。スタイリッシュなポータブルヴェポと言えばここ!」
魔理沙「通称PAX(パックス)だ。洗練されたデザインで有名で、“ヴェポ界のiPhone”なんて呼ばれたりもするぜ。」
霊夢「導入:PAXって初心者にも人気って聞くけど?」
魔理沙「そうだな。シンプルな見た目と使いやすさで、カジュアル層からマニアまで幅広く愛用者がいるブランドだ。コンパクトなのにしっかり仕事するのがウリだぜ。」
霊夢「メーカーの歴史:Pax Labsの始まりは?」
魔理沙「元々は2007年にスタンフォード大学の大学院生だったジェームズ・モンスイス氏とアダム・ボウエン氏が立ち上げた会社で、当初の社名はPloom(プルーム)と言ったんだ。彼らは元喫煙者で、“煙草に代わる製品”を目指してたんだよ。2011年には日本たばこ産業(JTインターナショナル)から資金提供を受けて、それを元手に**初代PAX(2012年)を開発したんだ。初代PAXは葉タバコ用デバイスとして作られたけど、実は「これ、ドライハーブ(いわゆるアレ)もイケるんじゃ?」**ってことで口コミで広がり、愛好者が急増した。」
霊夢「なるほど、本来はタバコ用だったけどみんな察したわけね。」
魔理沙「察しが良いユーザーたちだよな(笑)。それでJTとしては想定外の展開になって、路線の違いから2015年に提携解消。Ploom社はJT側の持分を買い取って社名をPax Labs(パックスラボ)に変更し、PAXヴェポライザー事業に専念することになったんだ。」
霊夢「代表的な機種:具体的な製品は?」
魔理沙「一番有名なのはPAX 3だな。2016年に発売されたモデルで、ドライハーブも高濃度エキス(ワックス等)も両方使えるハイブリッド機種だ。初代PAXとPAX 2はハーブ専用だったけど、PAX 3でコンセントレート対応になった。スマホ連携アプリもあって温度調整やLEDカラー変更なんかができるんだ。ただしAppleがヴェポ系アプリを禁止した影響で、iPhoneでは専用アプリが使えなくなった時期もあったよ(後でファームウェア更新やPAX Plus発売で対処したけどね)。他にはPAX 2(2015年発売、基本機能は3に近いがエキス不可)も根強い人気。最近ではPAX PlusとPAX Miniという新モデルも2023年前後に出して、PAX 3をブラッシュアップした形になってる。」
霊夢「確かに、小さい筒状でオシャレだよね。技術面ではどうなの?」
魔理沙「技術的特徴としては、完全伝導加熱式だ。小さなオーブン(加熱室)にハーブを詰め込んで加熱するタイプ。特徴的なのは本体にリップセンンサー(唇検知)やモーションセンサーが搭載されてること
。要は、ユーザーが吸い込むタイミングを検知して加熱を調整するんだ。吸ってないときは自動で待機温度に下げたりして無駄な加熱を抑える賢い子さ。温度設定もボタン操作やアプリで細かくできる。さらに本体を振ったり動かしたりでバッテリー残量をLED表示させる機能もある。筐体はアルミ仕上げで質感高く、サイズは手のひらにすっぽり収まるくらい小さい。重さも軽くて、まさにポケットに忍ばせてどこでも一服できる設計だね。」
霊夢「市場での評価:ユーザーからの評判はどう?」
魔理沙「PAXはとにかく人気だよ。特に北米の合法州なんかだと『とりあえずPAX買っとけ』みたいな定番扱い。スタイリッシュで色も選べるし、使い方も簡単だから、初心者が最初に買う高品質ヴェポとして定着してる感があるね。実際販売台数も相当なもので、市場シェアもトップクラスだ。【カジュアル層】から【セレブ】まで使ってたりするからブランドイメージもいい。ただ、一方でヴェポマニア的な視点では「味やキック(吸い応え)はまあまあだけど、やっぱりコンダクション(伝導)だよね」と指摘されることもある。例えばStorz & Bickelのマイティなんかと比べると、PAXの蒸気は少し熱めで風味が落ちるとか、吸い込むときの抵抗が重め(ドローがきつい)とかの声は聞くな。とはいえ、携帯性とデザイン性でそれを補って余りあるって評価だ。【一長一短】だけど、総合的に見れば**「オシャレで高性能、持ち運び最強」**ってポジションかな。」
霊夢「そうなんだ。弱点はやっぱり加熱方式ゆえの部分か。」
魔理沙「うむ。伝導式だからチャンバー内に詰めたハーブを吸い切るまで加熱が続くんだ。途中で中断すると余熱でハーブがどんどん焼けちゃって、匂いも漏れるし効率悪くなる。だから一度加熱開始したら早めに一セッション終わらせるのがコツ。あと容量が0.3g弱くらいなんだけど、きっちり詰めないと上手く蒸気が出ないから、細かく挽いてパンパンにパッキングする必要があるのも初心者には少し手間かな。でもその辺の使いこなしも含めて愛されてる感はあるね。」
霊夢「ゴシップや裏話:何かエピソードある?」
魔理沙「PAX絡みだと面白いのは電子タバコJUUL(ジュール)の話かな。同じ創業者たちが2015年にニコチン用電子タバコJUULを開発して大当たりしたんだけど、そっちは2017年に会社が分離独立して、Pax Labs本体はハーブヴェポに専念することになったんだ
。JUULは社会現象になるほど売れたけど規制も厳しくなって、PAXの方はある意味“本業”に集中できたとも言えるね。あとは資金調達額420百万ドルのニュース!2019年に約420億円(420という数字は大麻文化の符牒と同じだと話題に…)を調達して企業評価額1700億円超えになったそうだ。これは業界内でも最大級の調達で、「さすがPAX」と皆が驚いたっけ。」
霊夢「420という額にクスっとしちゃうけど、凄い規模だね。」
魔理沙「狙ってやったかはともかくね(笑)。他には、PAXには隠しコマンドでパーティーモードに入ってLEDが虹色に光ったりミニゲームができるなんて遊び心もあるんだ。こういうギミックもユーザーにウケてるポイントさ。」
霊夢「なるほど〜。まとめると?」
魔理沙「PAXはデザイン重視&手軽さ重視の人におすすめだ。中級者でも日常使いに一本持っておくと便利だし、上級者でも外出用にPAXを使うって人も多い。まさに**『スタイリッシュ&スマート』なヴェポライザーだね。ただし、「とことん風味を楽しみたい!」とか「大量に一度に吸いたい!」って人には物足りないかもしれない。そういうヘビーユーザーは他社の強力な機種と併用してたりするよ。逆に初めて良いヴェポ買うならPAX**ってくらいバランスの良い選択だ。」
霊夢「見た目が本当にオシャレだから、知らない人にはガジェットか何かにしか見えないだろうね。こっそり公共の場で…はダメか、やっぱり。」
魔理沙「法律とマナーは守れよ?(笑)デザインが良くてもヴェポはヴェポだからな。でもそのスタイリッシュさゆえに持っているだけで満足感がある…そんな一品だぜ。」